【詩】もう泣いてもいいよね?
立ち止まったら そこで何か終わってしまうって走り続けた
森の頭上 星々は宇宙の大きさでそれを笑っていた
空っぽな笑い声が響く中 僕はただひとり震えていたんだ
誰かの涙に気づかないふりをして ただただ前を向いていたけれど
本当はもう何もかも嫌になってた
誰かの声を聞かないようにして 耳も目もふさいでしまって
そうして逃げ続けていたけど それは全部自分を守るためだって知ってる
わかっているんだ 本当は目でも耳じゃないところで見聞きしていたこと
もうとっくに限界だったんだ
だけどまだ大丈夫だなんて言い聞かせて
ずっと走ってきたけどさ
もういいよね?
泣いてもいいよね?